精神保健福祉の分野で、近年よく耳にするようになった「オープンダイアローグ(Open Dialogue)」。名前は聞いたことがあっても、「結局なんなの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。このページでは、初めて出会う方に向けて、その考え方をやさしくまとめました。
オープンダイアローグとは何ですか?
1980年代に、フィンランドの西ラップランド地方で生まれた、精神科医療における対話的なアプローチです。
精神的な危機にある本人と、その家族や身近な人たち、そして専門職が同じ場に集まり、みんなで対話のミーティングを重ねていきます。「治療方針を専門家が決めて本人に伝える」のではなく、対話を続けること、そのものを大切にするのが大きな特徴です。
どんな特徴があるのですか?
よく挙げられる特徴を、いくつかご紹介します。
- 本人のいないところで、本人の話をしない — 治療や支援に関する話し合いは、本人がいる場で行います。
- 答えを急がない — すぐに結論や診断を出そうとせず、わからなさ(不確実性)に耐えながら、対話を続けます。
- ネットワークで集まる — 本人だけでなく、家族や身近な人たちも対話の輪に加わります。
- 対等な立場で話す — 専門職も「教える人」ではなく、対話の参加者のひとりとして加わります。
日本でも行われているのですか?
実践と研究が少しずつ広がっています。
日本では、オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン(ODNJP)が情報発信や研修などの活動を行っているほか、日本語で読める入門書も増えてきました。医療の仕組みが異なるためフィンランドと同じ形をそのまま行うのは簡単ではありませんが、「対話を大切にする」という姿勢は、医療の場に限らず、家庭や地域の集まりでも活かせると考えられています。
どこで学べますか?(川崎で勉強会があります)
書籍や研修などいろいろな入り口がありますが、まずは「対話ってこういうことか」を体感できる場に足を運んでみるのがおすすめです。
オープンダイアローグ 勉強会(2026年9月13日・川崎)
「当事者からはじめよう」主催で、丸一日かけてオープンダイアローグを共に学ぶ勉強会を開きます。本人・家族・専門職・関心のある方、どなたでも歓迎です。会場は「てくのかわさき」(神奈川県川崎市)、定員30名・先着順です。
勉強会の詳細・申込はこちら →もっと知りたい方へ(公式情報)
この記事は、公開されている情報をもとに、当事者の視点で入門向けにまとめたものです。より正確で詳しい内容は、こちらをご参照ください。